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宮部みゆき氏の愛すべき作品の特徴 [ミステリー]

宮部みゆきは女性作家です・・って誰でも知ってますが、まだ宮部氏が活躍しだす初期の頃はそんなに作家を調べてどうのこうのという時代でもなかったので、あまり深く考えてみることはしなかったように思います。



もともと作家という仕事は明治時代あたりから考えてもほとんど男性によるものであって明治時代の中ごろや終わりごろからやっと女性作家が活躍できるようになってくるのですよね。ましてこれはミステリーの分野というのは、イメージ的には多少男性っぽいですよね。


かって夏樹静子氏がミステリーの分野で素晴らしい開花をされたとき、夏樹氏の文章は非常に頭脳明晰で博識なインパクトを感じながらもその流れは非常にきれいで繊細で、さすが女性作家というものは、また男性とは違った部分を活かし、ミステリーを仕上げるものなのだという感覚を味わったことがありました。



さて宮部みゆき氏ですが、筆致や運びががすごい合理的で、かつあまり女性とか男性とかを感じさせない気がします。私の大好きな女性作家の一人ですが、その合理性がとてもストーリーを追うのに向いている気がします。



男性の感覚で男性のテクニックを使って女性が書いているという感じなのです。ですので、読者がこの作家は男性なのか女性なのかを意識させない。なので、いつもは意識する男性か女性かってことが全く気にならなかったのかもしれません。



もともと「みゆき」の名前じたいがどちらともにこだわらない感じもします。苗字は違うけれど、みゆきは本名なので、きっと本人も自分の名前が作家の名前に相応しいと考えたのかもしれませんね。ちなみに「みゆき」は男性の名前にも結構あります。ひらがなで「みゆき」の他、実之、実幸、実之、三之、幸などなど。



作家の名前を見ると大概男性か女性か分かりますし、読んでいるうちに大体感性が女性らしいかな、とか、やっぱり男性かなと分かってくるのだけど、宮部氏は本当に見当がつかない作家だったのです。



さて何故こんな話をするかとというと、そのある意味中性的な文章で書いてあるミステリーが、更に謎めいていて面白かったという理由です。女性を意識させない女性ミステリー作家宮部みゆき氏はとっても魅力的な作家なのです♪


さて次回は宮部氏の作品に触れたいと思います


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