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「模倣犯」宮部みゆきのダイナミック展開 [ミステリー]

模倣犯は1995年~1999年に週刊ポストに連載されていたものです。加筆を加え、2001年に単行本、2002年に映画化されたという有名なミステリー。私は中居正広主演の映画「模倣犯」の方を先に見たのですが、詳細部が気になりあとでミステリー小説を読んだといういつもと違うパターンで読んだものです。



小説と映画とでは少しあらすじが少し違っているので、ここではやはり宮部みゆきその人の書き上げた小説の作品を追ってみましょう。三部構成になっており、まず一部の内容は最初に殺人事件が起こり、その後犯人とされる二人の男性が自動車事故で死んでいたということで一件落着かと思われるのですが。



事件としては、犯人もわかり事件もめでたく解決して終わりとなるはずだったのだけれど、これが実はまだ事件のほんのはしりの部分であったという、というか、一つのの局面からみた事件の流れであったわけです、。


これが二転三転してゆくどうにもとまらないストーリーの流れであります。少し二部のさわりをいうと、犯人とされた二人のうちの一人の過去の出来事から、ストーリーが始まり直すというとっても面白い展開。まさにこれは一つの切り口からではおさまらない角度を変えたものの見方で事件を見つめなおすというとっても興味あふれる手法です。


宮部みゆき氏のダイナミック展開が遺憾なく発揮された代表的な作品といえるでしょうね。是非一部、二部、そして三部を通して、そうかこんな形で捉えられていたのだというものの面白さまで分かってきますよ。






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